アル中リーマンのアル中病棟日記

酒におぼれ会社を頻繁に休むようになってしまった51歳の中間管理職の闘病生活を記録しました。

アルコール依存症治療入院三日目

今日はまずまず入院患者にとっては忙しそうな日になりそうだ。
午前中は初めての禁酒プログラム授業。
午後は母のコロナ陽性で面倒見役を失った愛犬のペットホテルへの移送。
ただこれだけだが、この二日間ろくな活動してないので忙しく感じる。


朝起きて朝食を済ませた後、初めての院内の売店に訪れてみる。最低限のものしか売ってないが、それでもカップヌードル(小)とチョコレートを買っておく。アル中病棟は10時消灯でそのあとは自販機も使えなければ、お湯も使えない。6時半ごろに晩飯を食べてしまうと、寝付けない夜などは空腹で辛い。


散歩途中のソテツ??巨大なパイナップルにも見えるが、、



初めてのプログラムは「アルコール依存症の身体疾患)。
因みにこの久里浜医療センターはつい数年前まで久里浜アルコール症センターと名乗っていて以前からアルコールに特化した病院で、今までの患者の追跡調査などの検体数もかなり多い。

本日のプログラムでの目から鱗

1)アルコール依存症472人の退院5年後の死因と死亡状況

⇒肝機能不全(肝硬変や肝がん)などでの死者は全体の2割以下

2)食べない飲酒からくる病気

⇒ビタミンB1不足、カリウム不足、葉酸ー鉄不足 (まさに私自身)

3)断酒と禁酒を同時に行うと成功率は格段に上がる。

⇒退院後の約2割が退院当日にSlip(再飲酒)する、また約8割が6か月以内に再飲酒するといわれている。退院後は断酒会やAAに参加するように強く勧められた。

4)都市伝説と言っていいのかわからないが、肝臓は傷めると修復されない臓器と言われてきた、また自身もそう思っていた。だがアルコール性肝炎から発した肝機能障害は断酒を続けることで修復される。⇒これには勇気づけられた。断酒をする意義が見いだせた!!



さてお昼を食べたら早速愛犬のもとへ、特別外出許可をいただき家路を急ぎます、(タクシーですが)。家に着いたら飛び掛かって喜んでくる愛犬をよそにペットホテル行きの準備を早速開始。餌を数種類、寝慣れてる座布団、粗相片付け用品、などを詰めて犬を連れて今度はわが愛車の軽自動車へ!!行きつけの動物病院へは車で20分ほど。無難に到着して、健康診断を受けて、合格。無事ホテルに入居できることになりました。これで愛犬の心配はひとまずなくなり、今度は時間内に刑務所、ではなく、、アル中病棟に戻らねばなりません。
しかし9月になってから突如涼しくなり、半そでしか持って行かなかったのを後悔してたので、もう一度家に戻り長そで服及び、退院時期には(12月初め予定)必要になるであろうウルトラライトダウンも詰め込んで病棟に向かいました。
無事間に合って、まずは最初に部屋には戻らずナースステーションへ。
外出中に飲酒してないかの呼気検査および新しく持ち込んだ荷物の検査を受けます。初日の持ち物検査でプロテインや、みりんが少しでも入っている食品を没収されてしまっていたので今回は慎重に選びすべてパスしました。


さて月水金はお風呂に入れる日です、その他の日はシャワーのみ。昨日シャワーを浴びたのですが、今日は始めての入湯日、あまり期待してなかったですが、3人やっと入れるだけの湯船に一人でつかりのんびりできました。湯船のお湯にみなからのアルコールがしみだしているのではないかとふと変な気持ちになりました。


さて数少ない娯楽の晩飯です。

蒸豚ゴマダレかけ、茹でアスパラ、ホワイお皿だ、山葵和え(青梗菜)、ご飯240ぐらむ。
明日は暇だ、なにしよう。

お酒を飲んで、がんになる人、ならない人 ‐知らないと、がんの危険が200倍以上
お酒を飲んで、がんになる人、ならない人 ‐知らないと、がんの危険が200倍以上
星和書店
×

非ログインユーザーとして返信する